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不動産購入の適齢期は30歳代がおすすめ?種別ごとの適齢期をまとめてみました!
一度きりの人生の目標を、「マイホーム購入」に定めているという方も多いのではないでしょうか?
「家族と一緒にあこがれの新築一戸建てに住みたい!」「タワーマンションを購入して絶景を楽しみたい!」一言でマイホーム購入と言っても、種別はもちろん、人によって望むビジョンはさまざまですよね。
そんなマイホーム購入に憧れを抱いている方にとって、大きなポイントとなるのが「購入する年齢」です。
じつは、国土交通省が平成28年度に、住宅購入の平均年齢を調査、公表していることをご存じでしょうか?
今回は、国土交通省が公表しているデータをはじめ、不動産を購入している方の平均年齢、加えて、不動産購入の適齢期についてご紹介していきます。
マンションや一戸建てなどのタイプごとにご紹介しますので、マイホーム購入をお考えの方はぜひ最後までお読みください!
●この記事を読んで分かる事
・日本における不動産購入の平均年齢
・マンション購入の適齢期
・新築一戸建て購入の適齢期
日本の不動産購入の平均年齢は40歳代!焦らず資金計画を立てている!
まずは、不動産購入の平均年齢について確認していきたいと思います。 結論から申し上げますと、日本の不動産購入の平均年齢はおおよそ40歳代となっております。 これは、国土交通省が平成30年度に調査、公表している「平成28年度住宅経済関連データ」から明らかになっています。 住宅の種別や、平成26年度から統計が始まっていて、首都圏と中京圏、近畿圏の比較もできますので確認してみましょう。
●注文住宅の場合
全国 | 三大都市圏 | 首都圏 | 中京圏 | 近畿圏 | |
---|---|---|---|---|---|
平成26年度 | 44.9 | 44.6 | 46.7 | 42.6 | 44.4 |
平成27年度 | 43.0 | 42.6 | 44.2 | 40.9 | 44.4 |
平成28年度 | 43.3 | 42.8 | 45.0 | 40.2 | 49.4 |
平成29年度 | 43.6 | 46.1 | 47.7 | 42.5 | 50.7 |
平成30年度 | 44.1 | 44.0 | 46.8 | 42.3 | 42.0 |
※数字は平均年齢
注文住宅の場合、購入している方の平均年齢はこのようになっています。
データから一目瞭然ではありますが、40歳代が平均的な年齢となっていますよね。
なかでも三大都市圏の平均年齢はその他の都市圏に比べると若干高めの平均年齢となっています。(平均45歳)
●分譲住宅の場合
全国 | 三大都市圏 | 首都圏 | 中京圏 | 近畿圏 | |
---|---|---|---|---|---|
平成26年度 | - | 41.2 | 41.9 | 40.8 | 40.1 |
平成27年度 | - | 40.7 | 41.0 | 40.1 | 40.6 |
平成28年度 | - | 40.7 | 41.6 | 39.4 | 39.3 |
平成29年度 | - | 41.5 | 41.7 | 42.3 | 40.3 |
平成30年度 | - | 40.6 | 41.0 | 40.2 | 40.0 |
※数字は平均年齢
分譲住宅の場合、このような平均年齢となっております。
こちらも、注文住宅と同様に40歳代が平均年齢となっています。
しかしながら注文住宅に比べると若干平均年齢は低めとなっています。
かかる費用を考慮すると当然といえば当然かもしれませんね。
※国土交通省の調査の範囲が全国に及ばずに全国平均は算出されておりません。
●中古住宅の場合
全国 | 三大都市圏 | 首都圏 | 中京圏 | 近畿圏 | |
---|---|---|---|---|---|
平成26年度 | - | 43.6 | 43.0 | 43.9 | 44.5 |
平成27年度 | - | 45.1 | 44.9 | 43.5 | 46.9 |
平成28年度 | - | 45.2 | 45.4 | 44.2 | 45.6 |
平成29年度 | - | 46.5 | 46.1 | 45.7 | 47.9 |
平成30年度 | 47.2 | 46.1 | 46.3 | 46.5 | 45.3 |
※数字は平均年齢
中古住宅の購入時期の平均年齢となっています。
こちらもその他の種別と同様に40歳代が平均年齢となっています。
とくに分譲住宅の購入時期の平均年齢と比べると顕著ですが、全都市圏問わず平均年齢がその他種別と比べても高めとなっています。
●リフォーム住宅の場合
全国 | 三大都市圏 | 首都圏 | 中京圏 | 近畿圏 | |
---|---|---|---|---|---|
平成26年度 | - | 56.2 | 56.7 | 57.8 | 54.5 |
平成27年度 | - | 58.8 | 59.1 | 60.4 | 56.7 |
平成28年度 | - | 58.4 | 58.0 | 60.7 | 57.9 |
平成29年度 | - | 59.1 | 59.0 | 59.5 | 59.1 |
平成30年度 | - | 59.4 | 59.2 | 61.0 | 58.7 |
※数字は平均年齢
また、リフォームの平均年齢はこのようになっております。
こちらはその他種別の住宅と打って変わって、平均年齢は50~60歳代となっています。
買い換えなどもそうかもしれませんが、長く住んでいる住宅に問題が生じた際などに実施することが多く、それに比例して平均年齢が高くなっています。
●民間賃貸住宅の場合
全国 | 三大都市圏 | 首都圏 | 中京圏 | 近畿圏 | |
---|---|---|---|---|---|
平成26年度 | - | 38.1 | 38.7 | 36.1 | 38.1 |
平成27年度 | - | 39.3 | 39.5 | 35.4 | 41.6 |
平成28年度 | - | 39.2 | 38.8 | 39.9 | 39.4 |
平成29年度 | - | 39.8 | 40.1 | 35.8 | 42.0 |
平成30年度 | - | 39.1 | 39.2 | 37.7 | 39.8 |
※数字は平均年齢
民間賃貸住宅を購入する平均年齢はこのようになっています。
「老後の蓄えが必要」という声が多く聞こえていますが、それに呼応するようにこちらの平均年齢は30歳代と、居住用不動産の購入平均年齢に比べて低めとなっています。
自身が住む「財産」とする事はもちろんですが、購入した不動産を賃貸住宅として活用する方も、全国的に増加傾向にある模様です。
(出典:国土交通省「平成30年度住宅経済関連データ」より抜粋)
●マンションの場合
ちなみに、少々古いデータとなりますが、株式会社リクルート住まいカンパニーも「2017年首都圏新築マンショ契約者動向調査」という調査を実施しております。
そちらのデータでは、平均年齢は38.6歳という数字が出ております。
また、同じくリクルートが実施した調査によると、購入する世帯主の年齢の分布も公表されています。
・20代…12.1%
・30~34歳…30.8%
・35~39歳…23.6%
・40歳代…19.8%
・50歳代…7.5%
・60歳以上…5.7%
このデータを見ると、30歳代の前半が最も多いということが分かります。
とはいえ、20歳代が少ないうえに40歳代以上で購入する方も一定数いらっしゃるため、平均にすると38.6歳という数字になるわけですね。
●資金計画を入念に練ったうえで購入に踏み切っている!
お伝えしているように、日本の不動産購入者の年齢を平均すると、おおよそ40歳代がおおいという結果が出ています。
しかし、マンション購入年齢の分布でも明らかになっているように、ふたを開けてみると30歳代前半で購入に踏み切っている方も多いということが分かりました。
日本は、アメリカと異なり新築一戸建ての人気が根強いです。
そんな新築一戸建ての購入、建築にかかる費用を考慮して、資金計画を入念に練ってから購入に踏み切る方が多くなっている印象があります。
関連記事|不動産購入に必要な住宅ローンの知識「融資額」と「返済計画」とは?
マンション購入の適齢期は30歳代がおすすめ!理由は住宅ローンにあり
ここまで、不動産を購入する方の平均年齢について、種別ごとにご紹介しました。
ここからは実際に不動産を購入した方のケースから、種別ごとの適齢期についてお話をしていきたいと思います。
まずは、マンション購入の適齢期についてご紹介していきます。
そもそも、購入に踏み切った方は何を基準にしてマンションの購入をしているのか、見ていきましょう。
30歳代でのマンション購入
ご紹介しているように、30歳代でマンションを購入することをおすすめします。
その根拠についてご紹介していきたいと思います。
まずは実際にマンションを購入した方の声を元に、どういった点から30歳代からのマンション購入がおすすめ出来るのかを見ていきたいと思います。
まずは30歳代前半でマンションの購入に踏み切った方の声をご紹介していきます。
●住宅ローンを長期で組んで早期購入に踏み切る!
不動産を購入する際に必要になるものとして、真っ先に思い浮かぶものとしてあげられるのは、購入資金ですよね。
ここでご紹介するケースとしてあげられるのは、不動産を購入する際に利用することになるであろう「住宅ローン」を、長期で借り入れることを狙って早期に購入するというケースです。
ご利用の金融機関により、ローンを完済する年齢に若干ズレは生じるものの、目安はおおよそ80歳といわれています。
また、住宅ローンを借り入れる期間は最長で35年というのが一般的な資金計画となっています。
そんななかで、「借入期間は短くても良いのでは?」と考える方も多いかと思いますが、実は長期でローンを借り入れることで、あるメリットが生じるのです。
支払いの負担を減らすために長期計画を立てた!
30歳代男性の方
「月々のローン返済を見越して、長期で計画を立てました。
30歳代で購入すれば最長の35年間の借入期間で住宅ローンを利用出来ますし、返済する際の負担を考えると、長期で計画を立てた方が安心できます。」
30歳代女性の方
「フラット35を利用して購入しました。
なによりも、固定金利という安心感が欲しかったです。
どうせ長く住むつもりなら、早いうちから購入してしまって安定した住まいで安心した暮らしをしたかったということもあります。」
こちらが、30歳代でマンションを購入された方の実際の声となっております。
このように住宅ローンに関する意見が多く聞こえてくるというのが、マンションを早期に購入する方の特徴となっています。
また、フラット35という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
簡単に申し上げますと、35年間という借り入れ期間中、「借入金利」が固定されるという住宅ローンのプランとなっています。
それでは、そんなフラット35を利用して、実際に借入期間を最長の35年で住宅ローンを利用する場合、返済時の負担がどれほど減るのかを確認していきましょう。
2,000万円を金利1.56%で借入れる場合
■期間10年 ⇒ ¥180,112/月
■期間20年 ⇒ ¥97,061/月
■期間35年 ⇒ ¥61,826/月
となります。
当然といえば当然ですが、長期でローンを組めば組むほど返済期間も長くなりますので、月々の支払い負担額は大きく異なってきますよね。
長期でローンを組むことによって返済時の経済的負担がかなり減少することは、数字をみても明らかだと思います。
このように、35年間の長期ローンを利用することの大きなメリットには、支払の際の月額負担額が大きく減るということが挙げられます。
10年、15年といった計画で借り入れることにも「短期間で返済が完了する」というメリットがありますが、月負担額の開きをみると、無理のない返済計画を立てることができる、最長35年の借入期間をご利用されることをおすすめします。
フラット35
ご紹介しているように、借り入れ期間の中で最長となる35年で住宅ローンを利用すると、返済時の月々の負担額が大きく変わるということが分かりました。
そんな35年という長い期間の間、固定金利でローンを借り入れることができるのがフラット35というサービスです。
そんなフラット35は、「借入時」に返済終了までの借入金利が確定するという特徴があります。
加えてプランによっては、最初の10年が経過した後、金利がさらに安くなるというプランもありますので、マンションをはじめ不動産の購入を検討している方はぜひ一度お調べくださいね。
また、こちらは保証人が不要という特徴もあります。
ちなみに投資用物件の購入では利用することができませんので、覚えておいてくださいね。
関連記事|住宅ローンの一つ フラット35は返済総額が見通しやすい!
一戸建て購入の適齢期も30歳代がおすすめ!家族の暮らしを想像して購入
初めてのマイホームを「新築一戸建てで購入したい」とお考えの方も多いのではないでしょうか?
特に日本では新築一戸建てが人気となっているので、マイホーム=新築一戸建てというイメージを持っている方もいらっしゃるかと思います。
実は新築一戸建ての場合も、その他の不動産と同様におおよそ30歳代での購入をおすすめいたします。
ということで最後に、新築一戸建てを購入する適齢期についてお話をしていきたいと思います。
●初めて一戸建てを購入する方は30歳代が最も多い!
すでにご紹介していますが注文、分譲を問わず一戸建てを購入する方の平均年齢は40歳代となっています。
理由としては、
①住宅ローン完済年齢
②初期費用の蓄え
といったものがあるといえます。
しかし一方で「初めて住宅を取得した方(いわゆる一次取得)の年齢は30歳代が最も多い」というデータも存在しています。
なかでも、注文住宅、分譲戸建住宅、分譲マンションを購入している方のなかで最も多かったのが30歳代という結果が出ています。
こういった結果を見てみると、先ほどご紹介した住宅ローンの兼ね合いからも、ある程度早期の段階で一戸建ての購入に踏み切っているという方も多いと言えますね。
出典:「平成29年度 住宅市場動向調査報告書」(国土交通省)
そんな一戸建て購入に踏み切る皆さんの理由としては、どういったものが多いのか、気になる方もいらっしゃるかと思います。
それでは、新築一戸建ての購入に踏み切る方の中で最も多い理由についてみていきたいと思います。
●新しい環境がきっかけとなりマイホーム購入へ
一戸建ての場合は特にそうですが、結婚、出産、ご両親との同棲など、さまざまな環境の変化により「一緒に暮らす人が増えた」ことにより、マイホーム購入に踏み切る方が多いです。
新しい家族を迎え入れるのだから、せっかくなら新しい家で、新しい気持ちで「暮らしを再スタートしたい」という気持ちから、マイホームの購入を決断される方も多いですよ。
「平成29年 住宅市場動向調査報告書」によると、「注文住宅」の世帯の居住人数は平均3.5人となっていますので、出産を契機に新築一戸建てを建てるという決断をされる方が多いということが、データを見ても分かるかと思います。
●ライフプランに合わせて計画を!
ここまでたくさんの情報をご紹介していきましたが、新築一戸建てに関しても、ご紹介しているように、住宅ローンの完済年齢や期間を考慮すると、30歳代での購入がおすすめです。
また、住宅ローンの審査も35歳程度の年齢の方が比較的に通りやすいというデータもあります。
しかしながら、頭金をはじめとした初期費用は、非常に高額になりますよね。
現実的にすぐに踏み切ることが難しいという方も多いかと思いますので、「不動産の購入」は「人生の一大イベント」として、ご自身のライフプランに合わせてご検討ください。
お困りの際には私たち、共同土地株式会社にお任せください!
関連記事|不動産の住宅ローンのその後!いざという時の「団信」加入を忘れずに…
まとめ
ご紹介したように、不動産の購入時期としては種別を問わず30歳代がおすすめとなっています。
もちろんその他の年齢層の方も、マイホーム購入に関する費用などに関する不安などは、出来るだけはやく解消することが大切です。
ご自身のライフスタイル、ライフプランに合わせた最適な購入タイミングのため、気になることがございましたら私たち共同土地株式会社にお気軽にご相談ください!