近年、日本では少子高齢化や都市部への人口集中の影響で、空き家の増加が社会問題となっています。
そのなかで、空き家を有効活用する方法として「シェアハウス」が注目を集めていますが、どのようなメリットやデメリットがあるのかが気になる方も多いでしょう。
そこで今回は、シェアハウスとは何かについて、空き家をシェアハウスとして活用するメリットとデメリットとともに解説します。
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シェアハウスとはどのような空き家の活用方法?
空き家をそのまま放置してしまうと、老朽化が進んで資産価値が低下してしまいます。
空き家を今後自分で使う予定がないのなら、シェアハウスとして活用するのも選択肢のひとつです。
ここでは、シェアハウスとはどのような空き家の活用方法なのかについて解説します。
シェアハウスとは?
シェアハウスとは、一つの住居を複数人で共有して生活するスタイルを指します。
一般的に、住居内の個室はそれぞれの入居者が使用し、リビングやキッチン、浴室などの共用スペースを共同で利用します。
シェアハウスとして空き家を活用することで、新たな居住空間として再生できるだけでなく、収益化も可能になるでしょう。
なぜシェアハウスの需要が高まっているのか?
シェアハウスの需要が高まっている背景として、賃貸物件よりも安価に住める点が挙げられます。
特に家賃を抑えたい若年層や単身者にとって、シェアハウスは魅力的な選択肢の一つです。
また、コミュニティへの参加を希望する人が増えていることも、シェアハウスが注目される理由の一つです。
他者と交流しながら生活したい人は、通常の賃貸物件ではなくシェアハウスを選ぶ傾向があるでしょう。
シェアハウス経営は地域活性化にも繋がるため、空き家問題の解決策として期待されています。
このような背景から、都市部だけでなく、地方でもシェアハウスとして空き家を活用する動きが広がっています。
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空き家をシェアハウスとして活用するメリット
空き家をシェアハウスとして活用するメリットは、さまざまです。
以下のメリットに魅力を感じるなら、空き家でシェアハウス経営を始めることをおすすめします。
ここでは、空き家をシェアハウスとして活用するメリットを解説します。
メリット①空き家を収益物件に変えられる
空き家を所有している限り、固定資産税や維持管理費を負担しなければなりません。
さらに、誰も住んでいない空き家は老朽化が進み、建物の劣化が早くなります。
しかし、放置している空き家をシェアハウスとして活用すると、資産を有効活用でき、安定した収益を得られるようになります。
また、入居者が空き家の管理をおこなってくれるため、老朽化のスピードを遅くできる点もメリットです。
メリット②複数人から賃料収入を得られる
一戸建てを賃貸物件として活用すると、通常は一家族からのみ賃料を得ることができます。
その家族が退去し、次の借主が見つからなければ、収入は途絶えてしまいます。
しかし、シェアハウスは一般的な賃貸物件とは異なり、複数の入居者から家賃を受け取る仕組みです。
そのため、たとえ一人が退去したとしても、すぐに賃料収入がゼロになることはなく、安定した収益を確保しやすいメリットがあります。
メリット③空室リスクが低い
通常の賃貸物件では、入居者が退去すると、次の入居者が決まるまで空室が発生します。
しかし、シェアハウスでは複数の入居者がいるため、ひとりが退去しても一度に全室が空室になることはありません。
この点は、オーナーにとって大きなメリットとなります。
メリット④高い入居率が期待できる
シェアハウスは、通常の賃貸物件よりも家賃が低めに設定されることが一般的なため、入居希望者からの需要が期待できます。
とくにシェアハウスは、以下のようなターゲット層から高い需要があります。
●家賃を抑えたい若い単身の社会人や学生
●短期間の滞在先としての利用を考えている外国人留学生やビジネスパーソン
また、シェアハウスのコンセプトを明確に打ち出すことで、ターゲット層に響く物件にすることができます。
たとえば、ペットの飼育を可能にする、防音対策を施して楽器の演奏を許可する、外国人留学生限定にするなどの工夫があります。
シェアハウス経営を成功させるためには、ほかの物件との差別化を図ることが重要です。
自分でどのようなコンセプトを設定すべきか分からない場合は、不動産会社に相談することをお勧めします。
地域の賃貸需要に精通した不動産会社であれば、どのような形態のシェアハウスにすれば入居者を集めやすいか、適切なアドバイスをしてくれます。
また、管理を委託することで、オーナーが入居者管理やクレーム対応などに手間をかける必要がなくなるでしょう。
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空き家をシェアハウスとして活用するデメリット
空き家をシェアハウスとして活用することにはさまざまなメリットがある一方で、デメリットが潜んでいるのも事実です。
これから空き家をシェアハウスとして活用したいと考えているのなら、メリットだけでなく、デメリットにも目を向けることが大切です。
ここでは、空き家をシェアハウスとして活用するデメリットについて解説します。
デメリット①入居者間のトラブルが発生しやすい
シェアハウスは、属性の異なる複数の方が共同生活を送るため、以下のようなトラブルが発生することがあります。
●生活リズムの違いによる騒音問題
●共有スペースの使用ルールを巡る衝突
●価値観の違いによる人間関係のトラブル
こうした問題を防ぐためには、入居前に明確なルールを設定し、適切な管理体制を整えることが重要です。
また、不動産会社に管理を依頼すれば、入居者間のトラブルにも対応してもらえます。
デメリット②物件の管理が大変になる
通常の賃貸物件と比較して、シェアハウスは共有スペースの清掃や設備の維持管理が求められます。
また、入居者の入れ替わりが頻繁であるため、募集や契約手続きにも手間がかかります。
オーナーがすべてを管理するのは難しいため、不動産会社に管理を委託するのもひとつの選択肢です。
ただし、不動産会社ごとに管理費用やおこなってくれる管理業務の内容が異なるので、契約を交わす前にしっかりと確認しておくことをおすすめします。
デメリット③家賃の滞納リスクがある
シェアハウスでは、比較的若年層や低所得層の入居者が多いため、家賃の滞納リスクが高まる可能性があります。
これを防ぐためには、以下の対策を講じることが重要です。
●保証会社を利用する
●敷金やデポジット(保証金)を設定する
●滞納時の対応ルールを明確にする
リスクを最小限に抑えるためにも、あらかじめ滞納リスクへの対策を考えておきましょう。
また、家賃の滞納リスクを防ぎたいのなら、やはり不動産会社に管理を委託するのがおすすめです。
デメリット④部外者が住み着くおそれがある
シェアハウスでは、契約者の一人が他の入居者に転貸する「又貸し」が起こりやすい傾向があります。
この場合、家賃は通常通り振り込まれるため、意識していなければ気づかないこともあります。
しかし、身元が不明な人物が無断で居住することで、他の入居者との間にトラブルが発生する可能性があるでしょう。
そのため、契約者が又貸しをしないような対策も必要です。
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まとめ
シェアハウスとは、ひとつの住居を複数の方で共有して暮らす賃貸物件の形態です。
空き家をシェアハウスとして活用すると、賃料収入が得られるだけでなく、建物の劣化を遅くできるメリットがあります。
しかし、入居者間でトラブルが起こりやすい、物件の管理が大変といったデメリットがあるため、事前に対策を講じておくことが大切です。
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KYODOハウジング メディア 担当ライター
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