空き家を所有している場合、住む予定がなければ早めに売却するのがおすすめです。
しかし、売却には手間や時間がかかるため、場合によっては空き家買取を選択したほうが良いことがあります。
そこで今回は、空き家買取のメリット・デメリットのほか、空き家買取における全体の流れを解説します。
▼ 不動産売却をしたい方はこちらをクリック ▼
売却査定フォームへ進む
空き家買取のメリット
空き家買取には、さまざまなメリットがあります。
空き家買取が自分に合った不動産売却方法かどうか、まずはメリットからチェックしてみましょう。
空き家買取とは
空き家買取とは、不動産会社を通じて一般の買主を探す売却方法とは異なり、不動産会社などの業者に直接不動産を売却する方法です。
一般的に空き家買取をおこなう不動産業者は、リフォームを施した後に再販し、利益を得ます。
空き家買取にはこのような特徴があるため、仲介による売却とは異なるメリットとデメリットがあります。
メリット①早く売却が完了する
空き家買取を利用する場合、早期に売却が完了することがメリットです。
売却金額などの条件に合意すれば、最短で3日から1週間ほどで売却が完了します。
売却代金をすぐに手に入れることができるため、早急に空き家を現金化したい方にとって大きなメリットとなります。
一般的な仲介による空き家売却の場合、一連の手続きに約6か月かかることがほとんどです。
これは、売却開始から買主が現れるまで時間がかかることや、条件に合意できずに不動産売買契約に至らないことが主な理由です。
メリット②築年数の古い空き家でも売れる
すべてのケースではありませんが、築年数が古い空き家でも売却できることが空き家買取のメリットです。
そのままの状態では住めないほど劣化が進んだ古い空き家は、解体しなければ買い手が見つからないことがほとんどです。
しかし、解体を前提として空き家買取をおこなう不動産業者であれば、取り壊しなしでそのまま買い取ってもらえます。
メリット③不用品を残したまま売れる
不動産業者の中には、室内の不用品を残したままで空き家買取に応じてくれるところがあります。
こうした業者を選べば、室内の家具や家電、生活用品などを自分で処分する手間をかけずに空き家を売却できます。
相続した実家などでは、家具や不用品が室内に残されていることが多いでしょう。
そのような空き家をスムーズに手放したい場合、家具の引き取りサービスをおこなっている業者の空き家買取を検討することをおすすめします。
▼この記事も読まれています
不動産売却後に税務署から届く「お尋ね」と呼ばれるハガキとは?
▼ 不動産売却をしたい方はこちらをクリック ▼
売却査定フォームへ進む
空き家買取のデメリット
空き家買取には多くのメリットがある反面、注意したいデメリットがあります。
メリットだけで空き家買取を決定せず、不利なデメリットを許容できるか確認することが大切です。
デメリット①売却価格が安くなる
不動産業者による空き家買取で得られる売却代金は、一般的な仲介による売却価格よりも安くなることがほとんどです。
そのため、少しでも高い価格で空き家を売却したい方にとっては、売却価格が低くなることがデメリットとなります。
空き家買取が仲介より安価で取引されるのは、不動産業者が再販にかかるコストを差し引くためです。
空き家を買い取った不動産業者は、再販に向けてリフォームや解体にコストをかけるため、その費用を差し引いた価格を提示します。
一般的な空き家買取では、仲介での売却と比較して3~5割ほど安価になることがあります。
デメリット②買い取ってもらえない場合がある
空き家買取は、築年数の古い空き家でも買い取ってもらえるメリットがありますが、すべての空き家が買い取られるわけではありません。
空き家買取は不動産業者による再販を前提としているため、再販で利益が見込めないと判断された空き家は買い取られないというデメリットがあります。
とくに、再販には空き家の解体が不可欠である場合、解体費用が更地の価格を上回ると判断されれば、買取は不可能です。
空き家の解体やリフォームにかかるコストをかけても再販で利益が見込めない場合、買い取ってもらえない可能性があります。
デメリット③空き家買取をおこなう不動産業者が少ない
空き家があるエリアによって、空き家買取に対応する不動産業者が見つかりにくいことがあります。
都市部など人口が比較的多いエリアでは、空き家買取を行う不動産業者を見つけやすいでしょう。
しかし、人口が減少傾向にある地方などでは、空き家買取に対応する不動産業者は少なく、場合によっては1軒も存在しない可能性があります。
そのため、空き家買取が不可能となることも考えられます。
▼この記事も読まれています
井戸がある土地を売却する際の適切な対応や売主の責任について解説!
▼ 不動産売却をしたい方はこちらをクリック ▼
売却査定フォームへ進む
空き家買取をおこなう流れ
メリット・デメリットを把握したうえで空き家買取を利用するならば、全体の流れを確認しておきましょう。
流れ①査定
空き家買取の流れの最初には、空き家買取に対応している不動産業者に査定を依頼します。
査定では、立地・間取り・築年数など空き家の状況を確認したうえで、売却価格が算出されます。
査定前には、周辺の似た物件の売り出し価格や成約価格をチェックし、相場を把握しておくことがポイントです。
査定後は、査定金額とその根拠が提示されますので、内容に納得できれば次のステップに進みましょう。
流れ②買取の条件交渉
査定後には、査定価格をもとに空き家買取の条件交渉が始まります。
空き家買取は不動産業者のコストを差し引いた金額でおこなわれるため、査定価格が売却価格ではないことに注意が必要です。
査定価格をもとに実際の売却価格が提示されますので、納得できる金額かどうかを確認しましょう。
買取の条件交渉では、取引金額だけでなく、室内の不用品の確認、引き渡しの日程調整、必要書類の説明などもおこなわれます。
さまざまな条件に合意できたら、不動産売買契約に進みましょう。
流れ③不動産売買契約を結ぶ
売却金額などの条件に納得できたら、不動産売買契約を結びます。
契約条件は不動産売買契約書にまとめられているため、不利な契約にならないように内容を確認しておきましょう。
また、不動産売買契約には必要書類の準備が欠かせません。
不動産を取得した際に法務局から交付される登記済権利証または登記識別情報が必要書類となります。
さらに、土地の測量図面や境界確認書が手元にない場合は、法務局で取得を進めましょう。
このほかに、住民票や印鑑証明書も必要ですので、役所などで取得しておきます。
印鑑証明書は実印の登録がなければ取得できない書類であるため、実印が未登録の場合は、登録をおこなってから取得します。
また、固定資産税の清算のために、固定資産税の納付通知書が必要です。
納付通知書は1月1日時点の不動産所有者に対して自治体から送付され、通常4~6月頃に届きます。
流れ④空き家の引き渡し
契約後には、不動産業者と取り決めたタイミングで、実際に空き家の引き渡しがおこなわれます。
この引き渡しでは、売却代金を受け取るのが一般的です。
仲介による不動産売却では、不動産売買契約の際に手付金として売却代金の一部を先に受け取りますが、売却が迅速に進む空き家買取では、引き渡し時に全額を受け取ります。
流れ⑤確定申告
空き家の引き渡しと代金受け取りが終われば、空き家買取の流れは完了しますが、そのあとに確定申告をおこなうことが注意点です。
確定申告とは、所得を申告して所得税などを納める手続きで、不動産を売却した場合には必要となります。
確定申告では、空き家の所有期間により税率が異なり、また税金の軽減措置を受けられる場合もあります。
▼この記事も読まれています
不動産売却で必要になる登記の種類・費用・書類について解説!
▼ 不動産売却をしたい方はこちらをクリック ▼
売却査定フォームへ進む
まとめ
空き家買取の利用には、早く売却が完了する・空き家の取り壊しが不要になるなどのメリットがあります。
ただし、相場より安い取引となることや、空き家によっては買い取ってもらえないことはデメリットです。
査定から引き渡しまでの全体の流れをチェックしたうえで、空き家買取の利用を考えてみてください。
▼ 不動産売却をしたい方はこちらをクリック ▼
売却査定フォームへ進む
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
KYODOハウジング メディア 担当ライター
京都市・山科区で不動産を探すならKYODOハウジングにおまかせください!弊社スタッフが親切丁寧に皆様をサポートいたします。当サイトのブログでは不動産情報の記事を中心に周辺地域に関連した情報もご提供します。