不動産は多額の資金を要する大きな買い物であるため、購入する最適なタイミングを気にされる方は多いです。
資金を銀行で借りる際、一般的に歓迎されやすいのは30代とされるものの、40代に入ってから購入する方もよくおられます。
それはお得なのかどうか、知っておきたいそのメリットとデメリットをご紹介します。
40代で不動産を購入するメリットとは?
40代で不動産の購入を検討する場合、20~30代の頃に比べ、自分に向いている物件を選びやすいと言えるでしょう。
家族の有無・生涯年収・今後のライフプランなど、若い頃には不確定の部分が大きいものですが、40代に入ると具体的に固まってきます。
それにあわせて物件を選べるため、将来のことも見据えた住まいを的確に選べるでしょう。
さらに、若い頃よりも自由に使えるお金が増え、貯蓄もある方が多いため、まとまった頭金を出しやすくなります。
それだけローンに頼る割合が減り、返済で苦労するリスクを下げられます。
借入金額を減らすと審査を通過しやすいため、年齢の影響を心配する必要もありません。
また、若い頃より年収が総じて増えている関係で、ご本人が希望するなら、高額なローンを組める可能性もあります。
とくに明確な定年退職がない医師や弁護士などをしているなら、40代からでもまとまった金額を借りやすいでしょう。
昔よりも高額な資金を用意できるため、若い頃には考えられなかった物件も視野に入れることができます。
40代で不動産を購入するデメリットとは?
40代で不動産を購入する場合、考慮すべきデメリットがいくつかありますのでご紹介します。
定年退職のある仕事に就いている方の場合、現役のうちにローンを完済しようと思うと、返済期間は長くとも20年程度に限られます。
借入金額が高いと月々の返済額を増やすしかなく、当面は家計が圧迫されがちです。
それを避けたいなら借入の上限額がおのずと下がり、今度は購入できる物件が限られてしまいます。
現役のうちに完済すべきとの決まりはありませんが、定年退職すると総じて収入が減るため、それ以降に残債があると返済に苦労しがちです。
場合によっては老後もせわしく働かねばならず、思い描いていた悠々自適な生活を失いかねません。
また、年齢を重ねると、病気や怪我などで健康を損なうリスクが総じて高まります。
若いうちに購入するときより、完済前に健康を害して返済が滞るリスクがやや高い点も注意したいデメリットです。
そのほか、収入は若い頃より増えているものの、子どもの教育費や親の介護費などの出費も重く、自由に使える資金を捻出しづらいことがあります。
このような40代独特の出費を想定せねばならない点にも注意してください。
まとめ
現在の収入や今後の人生をふまえ、40代に入ってから初めて住宅を購入する方は決して珍しくありません。
ただ、若い頃とは状況が変わっている部分があるため、ご紹介した利点と注意点をそれぞれご確認のうえ、最適な購入計画を立ててください。
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