「老後資金として2,000万円が必要」という声が聞かれるなか、将来の資産形成に向けて投資を始める方が増えています。
投資と聞いてまずイメージできるのが株取引ですが「リスクが高い」と二の足を踏む方もいるようです。
不動産投資と株投資、今回はこの2つの投資を比較してみました。
株投資と不動産投資ではどちらが儲かる?買い方でリスクも変わる
株投資と聞くと「株価が一気に下落して大損がでる」という危険なイメージがありますが、すべての銘柄がリスキーというわけではありません。
日本を代表する大企業の株価はかなり安定していますし、「この株は鉄板」と言われる銘柄であれば、比較的安全な投資ができます。
一方で、安定した利益が見込めると考えられる不動産投資ですが、次々に不動産を購入しては売り抜けるキャピタルゲイン(購入時と売却時の差額で儲ける方法)を狙った投資はリスクが大きく、不動産の知識がない方がおこなうと大きな損失がでる可能性もあるでしょう。
株取引だから危険、不動産投資だから安全という基準はなく、すべて投資をおこなう方の行動によるのです。
もし安全な不動産投資をおこなうつもりであれば「家賃収入」を目的としたインカムゲインを狙うべきですし、「株でもっと儲けたい」のであれば、リスクを取ってでも高配当銘柄を選ぶこともできます。
一般的に株取引のメリットは、
・自己資金が少なくても始められる
・長期や短期など運用方法が豊富
・投資に関する情報が豊富
以上のようなものがありますが、以下のようなデメリットもあります。
・値動きが大きい(大きく損をする可能性もある)
・株価の長期動向判断が難しい
株の知識がほとんどない方が、適当な銘柄を購入すると痛い目にあってしまいます。
不動産投資の場合、メリットは
・値動きが小さい
・経費計上ができる
・不動産会社に任せれば管理をしなくてもいい
デメリットとしては、
・初期費用が大きい
・流動性が低い(換金しにくい)
などがあげられます。
不動産投資と株投資の利回りはどれくらい違う?
2018年2月のデータですが、日経平均225銘柄の平均利回りは約3~4%と予測されていました。
もちろん東証1部銘柄を全部平均すると1.58%と、さらに低くなると予想されています。
では不動産投資ではどうでしょうか?
都心部で立地がよく、新築物件の利回りは約4~5%と言われており、日経平均225銘柄の平均並みの利益が出せると推測できます。
もちろん、株取引はリスクをとることで大きな利益を上げることもできるので、一概には言えませんが、株取引よりも不動産投資の方が安定しており低リスクで収益をあげることができ
まとめ
将来の資産形成として株投資や不動産投資をお考えの方は、まず2つの投資法のメリット・デメリットをよく比較して、ご自分に合った投資方法を選択してください。
手持ちの資金量、長期・短期のどちらの投資期間を狙うのか、利回りなど複合的に判断するのが成功への鍵です。
「ただなんとなく/人に勧められたから」など動機が弱いと勉強不足になり、損失が出るリスクがアップしてしまうので要注意。