関西の他県民と滋賀県民が口喧嘩をすると、滋賀県民が口にする鉄板セリフ「琵琶湖の水、止めたろか!」が全国的にも知られるようになりました。
それでは、京都市内で使われている水道水の水源は琵琶湖の水なのでしょうか?
今回は京都市上下水道局についてまとめていますので、興味のある方はぜひ最後までお読みください。
京都市内で使われている水資源はやっぱり琵琶湖の水だった?
京都市上下水道局の「水道なんでもQ&A」の中には、京都市で使われている水道水の原水は琵琶湖の水なのでしょうか?という質問があります。
その答えはなんと「京都市で使われている水の原水は99%が琵琶湖から」とのことで、滋賀県民のセリフがもし実行されると、京都市民は途端に生活できなくなるという事がわかりました。
気になる残り1%ですが、地下水や桂川からの取水ということです。
また京都上下水道局のQ&Aコーナーでは、京都市の水がいかに経済的かが説明されています。
・ミネラルウォーター…10リットル
510円
・京都市の水道…10リットル1.3円
なんと市販のミネラルウォーターは水道水の約400倍もの価格!
最近は水道水の安全性やカルキ臭などが問題視されるようになりましたが、ミネラルウォーターを大量に使って生活するのは現実的ではなさそうですね。
琵琶湖の原水が水道水になるまでの工程をご説明
豊富な琵琶湖の水ですが、ウログレナと呼ばれる植物性プランクトンなどが発生しており、そのまま水道水として流すことはできません。
以下のような工程を経て、京都市内に水道水として供給されています。
1・原水を取水池に取りこみ、ゴミや大きな藻を除去
2・取水池から取りこんだ水を着水池に流し、水量を調整
3・着水池から急速かくはん池へ流し、そこに塩素剤(次亜塩素酸ナトリウム)や凝集剤(ポリ塩化アルミニウム)を入れてよくかき混ぜる。
4・沈殿池に流し、水のなかにある細かい濁りや細菌を塊にして沈殿
5・急速ろ過池に通し、沈殿しなかった濁りを除去
6・塩素混和井に流し、さらに塩素剤を入れて消毒し安全な水道水に
7・配水池に貯水された水が京都市内に配水
上記のようなプロセスを経て、安全な水道水が京都市内に配水されています。
実際に水道水が使用できるようになるまで、このような工程がかかっているのですね。
まとめ
京都市内で使われている水道水の原水は琵琶湖から引いたものですが、琵琶湖の水をきれいな水道水に変えるには何段階もの異物、濁り、細菌除去のプロセスが必要です。
また京都市内の水道水はミネラルウォーターに比べて価格が安く、とてもリーズナブル。
豊かな水資源に恵まれた京都市、京都市上下水道局の努力と琵琶湖の水に感謝ですね。
KYODOハウジングでは、京都市山科区エリアを中心に不動産情報をご紹介しております。