不動産にはストックビジネスとフロービジネスがありますが、フロービジネスは不動産仲介業に代表されるように、毎月の売り上げが一定ではなくリピート性がありません。
ところが不動産賃貸業に代表されるストックビジネスは毎月収入が入ることで収益が安定しており、長期的視野でビジネスを展開することができます。
この不動産ストックビジネスに、空き家や空き店舗、老朽化建物を利用して町おこし、地域おこしを目指す動きが始まっています。
空き家や空き店舗を維持・活用する不動産ストックビジネス
これは全国的な傾向ですが、空き家や空き店舗の数が年々増加傾向にあり問題になっています。
鹿児島市などの地方都市でも、中心市街地に空き家や空き店舗が多数あり、すでに空き地となっている場所も。
これら空き家や空き店舗をリフォーム、またはリノベーションし付加価値をつけた魅力的なテナントへ誘致したり、介護施設や障がい者施設への転用、新規事業への利用などさまざまな利用法が考えられています。
これら不動産ストックビジネスは一度テナントや施設として貸しだすことで、安定的な賃料収入が期待でき、借り手も綺麗な建物でビジネスができるなど、貸し手と借り手双方にとってプラスになります。
また新規事業によって地元に新たな雇用や産業が生まれる、観光資源ができるなど町おこしの一環にもなりまさに「三方良し」です。
空き家や空き店舗利用・不動産ストックビジネスの概要や重要点
空き家や空き店舗を利用した不動産ストックビジネスについてですが、その概要としては、
・地域にある空き家や空き店舗などをリフォーム、リノベーションして転用する
・リノベーションした建物は町おこしや産業振興、人材育成など多方面に活用する
この2点が重要になります。
この地域や産業振興に寄与する不動産ストックビジネスを成功させるには、
1・地域にどんな需要があるか、新規需要を掘り起こす
2・人材ネットワークを構築する
3・資金調達方法の工夫
この3つの要素が欠かせません。
地域の需要を見誤ればどれだけ建物をリノベーションしても意味がありませんし、地域振興を担う人材育成や人材ネットワークも必要不可欠です。
資金調達は民間都市開発推進機構や日本政策金融公庫など公的金融支援のほかにも、小口投資(クラウドファンディング)、地元金融機関の協調などさまざまな方法でおこなうことができます。
空き家や空き店舗を使った不動産ストックビジネス成功のためには、地元の特色やニーズをよく分析しつつ新規事業を担える人材構築、資金調達の3つをバランスよく考えて実行する必要がありますので、意識してみてください。
まとめ
空き家や空き店舗が年々増加するなか、これら資源を活用して不動産ストックビジネスに乗りだす事例が全国的に広がりつつあります。
すでに東京都や福岡県、大阪府などで空き家や空き店舗、空室率の高いマンションを使った不動産ストックビジネスが始まっており、一定の成果がでています。
今後も、活用されにくくなった不動産物件を再利用し、地域振興や産業振興、人材育成、人的交流など新たなビジネスが生まれる可能性が高いですね。
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