不動産投資で利益を上げる方法に「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」があります。
この2つの不動産運用法は税額にも差がついてきます。
もしも不動産投資をおこない利益をあげたいなら、この2つの意味をしっかり理解しておきましょう。
不動産投資におけるインカムゲインとは?
<インカムゲイン(income gain)の意味とは?>
不動産投資におけるインカムゲインの意味ですが、インカム(income)とは定期的に入ってくるお金、収益のことを指します。
つまり不動産物件を所有し、その物件を人に貸すなどして毎月確実に利益を上げるのがインカムゲインなのです。
民泊目的で不動産物件を持っている場合でも、売上金はインカムゲインに分類されます。
長期に渡って住んでくれるかどうか、また一時的かどうかの差はあっても、不動産から所得を得ることに何ら変わりはありません。
家賃や宿泊費として得られる利益はそう多くはないかもしれませんが、何年、何十年と続ければまとまった資産になります。
毎月安定した利益が入ってくることは大きな魅力ですし、コツコツ収益をあげたい方には向いた投資法と言えます。
<インカムゲインの税金は?>
インカムゲイン(家賃収入など)で得られた利益に対する税金はどうなっているのでしょうか?
個人が不動産投資をおこなっている場合、インカムゲインへの課税は約5~45%と幅があります。
これは投資者の給与や年金額なども加味して計算されるため、実際にどれだけの課税がされるのかはケースバイケースなのです。
ただしインカムゲインからは修繕費や諸経費などの必要経費を差し引くことができるため、家賃収入などに丸々課税されるわけではありません。
節税のためには、個人なら青色申告をするのが一番です。
不動産投資におけるキャピタルゲインとは?
<不動産を売買するキャピタルゲイン(captital gain)>
不動産を売買して得られる利益をキャピタルゲインといいます。
キャピタルとは資本利得、譲渡所得などと訳され、不動産という資本を売買することで得られる差益を利益として受け取る不動産投資になります。
バブル期前の日本では土地を買えば大幅に値上がりする好景気だったため、このキャピタルゲインが容易に得られる状況でした。
ところが経済状況が悪化すると利益どころか赤字になる可能性もあり、購入する不動産を確かめる目が必要です。
<キャピタルゲインの税金>
キャピタルゲインは長期所有と短期所有とで税率が変化するのが特徴です。
個人の場合、5年未満の短期所有では税率39.63%、5年以上の長期所有だと税率は20.315%と決められています。
長期保有の方が税率を優遇されていることがわかります。
まとめ
今回は不動産投資におけるインカムゲインとキャピタルゲインをご紹介しました。
どちらも取得する不動産の価値や立地、人気物件かどうかなど見極める目が必要です。
家賃収入であっても売買差益であっても、人気のある不動産でなければ利益は出せません。