皆さんは、アスベストという言葉をご存知でしょうか?
アスベストは天然の鉱物を綿状にもみほぐしたもので、2006年以前に建てられた古い建物の耐火被覆や、断熱材、防音材として使用されていています。
今回は京都市で築年数の古い空き家を所有する方に向けて、アスベストが健康被害を与える危険性があることや、除去や解体するにあたって市の補助を受けられることについてご紹介します。
アスベストを含む建物の解体について:アスベストとは?
アスベストは、天然の鉱物でありながら非常に細く軽いので、空気中に浮遊します。
主に、防音や断熱などを目的として建物に使用されたり、車のブレーキライニングやブレーキパッドなどの製品にも使用されたりしてきました。
しかし、適切な加工・使用方法を実施しないと、空気中に飛散してしまいます。
特に古くなった建築を解体する場合、多くのアスベストが飛散する可能性があります。
現在では人が吸引して健康を害する危険性があることから製造が禁止されています。
アスベストを含む建物の解体について:アスベストが健康に及ぼす影響
アスベストを吸引すると、長期間肺に滞留し、肺線維症(じん肺)や悪性中皮腫、肺がんなどの命に関わる恐ろしい病気の原因となりえます。
また、こうしたアスベストによる健康被害は、長い年月をかけて徐々に症状が進行するため、自覚症状のないことが特徴です。
アスベストを含む建物の解体について:京都市の助成金について
アスベストが多く輸入されていたのは、1970年から1990年の30年間です。
この頃に建てられた家屋は既に築30~60年ほど経っていて、状態が悪ければ老朽化による倒壊の危険性があります。
万が一所有する建物が倒壊し、アスベストが飛散してしまうと、自分や家族だけでなく、近隣住民にも深刻な健康被害を及ぼす恐れがあるのです。
アスベストを含む恐れのある建物を所有している方は、早急に除去工事や建物の解体を検討されることをおすすめします。
京都市では、こうしたアスベストの健康被害の顕在化を受け、アスベストの被害を未然に防ぐため、アスベストの含有調査や除去などの助成事業を実施し、補助金の交付を行なっています。
なお、助成事業は年度ごとに受け付けており、2018年度分は終了しているため、2019年度分については、4月以降に改めて京都市のホームページをチェックしましょう。
まとめ
今回は、京都市で築年数の古い空き家を所有する方向けに、アスベストの危険性と京都市の助成事業についてご紹介しました。
近隣にアスベストの被害を与えないためにも、少しでも該当する恐れのある方は積極的に検討をしてみましょう。
また、空き家解体後の土地の売却をお考えの方は、KYODOハウジングへぜひご相談ください。