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第二種中高層住居専用地域の土地活用について!特徴や制限も解説

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第二種中高層住居専用地域の土地活用について!特徴や制限も解説

住宅と利便性の調和を重視した「第二種中高層住居専用地域」に注目が集まっていることをご存じでしょうか。
この地域区分には建築や用途に関する制限があり、第一種との違いを正しく理解することが重要です。
制限内容を把握することで、将来的な土地活用の選択肢や可能性が広がることも少なくありません。
この記事では、第二種中高層住居専用地域の特徴や制限内容、効果的な活用方法について詳しく解説します。

第二種中高層住居専用地域の概要と第一種中高層住居専用地域との違いとは

第二種中高層住居専用地域の概要と第一種中高層住居専用地域との違いとは

土地の用途地域には、異なる目的と役割があります。
第二種中高層住居専用地域は、住居と一定の施設を調和させることを目的とし、第一種に比べて緩やかな用途制限が特徴です。
ここでは、第一種との違いや建築可能な建物について解説します。

制限

第二種中高層住居専用地域では、建ぺい率や容積率が都市計画で定められ、無秩序な建築を防いで良好な住環境を維持します。
一般的には、建ぺい率が60%程度、容積率が100~300%程度に設定されます。
また、日影規制や北側斜線などで高さや形状も制限され、周囲の日照や風通しを配慮しなくてはなりません。
さらに、防火・準防火地域に該当すると、外壁や屋根の耐火性能なども規定されます。
エリア内で建物の外観デザインや色彩を規制する自治体もあり、景観の調和を図っています。
こうしたルールの存在は、将来的に建て替えや増築をおこなう際にも大きな影響を与えるため、早い段階から情報収集をしておくことが重要です。

第一種中高層住居専用地域

第一種中高層住居専用地域も中高層住宅のための地域ですが、用途制限がやや厳しいです。
原則として、非住居系施設の建築ができず、小規模な日用品販売店舗などの限られた例外のみが認められます。
一方、第二種では、店舗や事務所などの幅広い用途が許容され、利便性や地域のにぎわいが生まれやすい点が特徴です。
とくに、第一種では、共同住宅以外の用途が大幅に制限されるため、事業用途を検討する際には注意が必要です。
地域によっては、保育施設や小規模店舗などの設置を巡り、住民との協議が必要となるケースも見受けられます。

建てられるもの

第二種中高層住居専用地域では、共同住宅や一戸建てなどの住居系施設にくわえて、条件を満たせば店舗や事務所なども建設できます。
具体的には、非住宅用途部分を2階以内で1,500平方メートル以下とし、3階以上を住居とする形などが許容されます。
それにより、小規模なスーパーマーケットや診療所、美容室といった地域密着型施設が建てられるため、生活の利便性を高められるでしょう。
ただし、保育所や学校といった公共施設も建設可能ですが、劇場や映画館、工場などは建築できません。
こうした制限には、周辺環境の落ち着きや治安に配慮する狙いがあります。
なお、施設の種類によっては、駐車場の確保や騒音対策が求められ、建築前に具体的な運営計画を立てることが重要です。
くわえて、商業エリアと住居部分の導線を分けるなど、利用者と居住者の安全性を同時に確保する工夫も必要になります。

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第二種中高層住居専用地域で土地活用をおこなうメリットとデメリットについて

第二種中高層住居専用地域で土地活用をおこなうメリットとデメリットについて

土地活用を考える際には、用途地域の特性を理解することが重要です。
第二種中高層住居専用地域は、住宅と一定の商業施設が共存でき、多様な可能性があります。
ここでは、治安や買い物環境、交通環境といった視点から、メリットとデメリットを紹介します。

治安

第二種中高層住居専用地域は、比較的大きな施設が建てられるため、交通量や騒音の増加が懸念されます。
また、中高層建築が増えることで日照へ影響が及び、冬場の室温低下などの可能性もあります。
さらに、人の往来が活発になると騒音やごみの増加が起こりやすく、夜遅くまで営業する店舗が増えると治安面の不安が高まるかもしれません。
こうした問題を解消するには、地域住民との協調や安全対策が欠かせません。
そして、駐車スペースの不足や路上駐車が増加することで、歩行者や自転車利用者の安全性が低下するリスクもあります。
以上の理由により、地域の特性や人口密度に合わせた交通計画をおこない、混雑を分散させる取り組みが欠かせません。

買い物環境

一定規模以下の店舗や飲食店が建てやすいことから、日常の買い物に便利な地域になりやすいです。
スーパーマーケットやコンビニなどが整うと、暮らしの満足度が高まりますが、人の往来が増えるため、静かな環境を望む方にはデメリットとなるかもしれません。
その一方で、小規模店舗が増えることによって地域に多様なサービスが根付き、商業圏が活性化するというメリットも見逃せません。
そのため、近隣住民の要望を汲み取りながら、業種や営業時間を調整し、生活スタイルに即した買い物環境を整備することが大切です。

交通環境

この地域は都市部から離れた郊外に多く、公共交通機関が限られる場合は自家用車が必要になることがあります。
一方、都市中心部より土地価格が低めなうえ、自然が多い環境も魅力です。
広い敷地を確保しやすく、賃貸マンションや一戸建て分譲など多様な活用が可能です。
子育て世帯や高齢者にも人気のエリアが多く、周辺の公園や緑地などを活かして暮らしやすさを高められます。
また、郊外特有の豊かな自然環境は、散歩道や公共施設の利用などを通じて住民の健康増進に寄与します。
周辺に大規模商業施設が少ない場合でも、オンラインショッピングや移動販売サービスの活用により日常生活をサポートできる点も魅力です。

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第二種中高層住居専用地域におすすめな土地活用方法について

第二種中高層住居専用地域におすすめな土地活用方法について

用途地域の特性を把握することは、土地活用に欠かせません。
第二種中高層住居専用地域は、住宅と商業施設が共存できるため、多彩な事業が考えられます。
ここでは事務所、テナント、コインランドリー経営を例に挙げてみます。

事務所

第二種中高層住居専用地域では、1,500平方メートル以下で非住宅用途部分を2階以内に制限し、3階以上を住居として利用すれば事務所を設置できます。
それにより、小規模なオフィスを建てて賃貸し、中小企業やフリーランス向けの作業スペースとして活用する方法もあります。
また、シェアオフィスとすることで複数のテナントを誘致できるため、安定した賃料収入を期待できるでしょう。
さらに、住居部分とオフィス部分で防音やプライバシーに配慮することで、双方の快適性を高めることができます。
ただし、立地条件によっては、駐車場の需要が増すため、オフィス利用者向けの確保も検討しなければなりません。

テナント経営

店舗や飲食店などの商業テナントも建設条件を満たせば誘致できます。
そのため、地域住民のニーズに合う業種を選ぶことで、長期的な安定経営につながります。
また、複数のテナントを集めた小規模商業施設として、ベーカリーや学習塾、美容室などを組み合わせるのも効果的です。
さらに、テナント間での相乗効果を狙うためには、来訪者の動線を意識した配置計画が重要です。
たとえば、飲食店と学習塾を近接させることで、子どもを塾に預けた保護者が待ち時間に食事を楽しめるような利便性を生むことができます。

コインランドリー経営

共働き世帯や単身者の増加で、コインランドリー需要が高まっています。
この地域でも設置可能で、無人運営が可能なため、管理負担が軽い点が魅力です。
また、大学や専門学校の近くなどでは、安定した利用が見込まれ、待ち時間を快適にするといった工夫をすることで、さらに集客力を高められます。
さらに、利用者の回転率を高めるために、無料WiFiの整備や待合スペースの充実を図る経営者も増えています。
とくに、洗濯時間を有効活用したい学生やビジネスパーソンにとって、快適な空間づくりが選ばれるポイントとなるでしょう。

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まとめ

第二種中高層住居専用地域は、住宅と利便施設が共存できる特徴を持っています。
このような第一種との違いや制限を理解することで、無理のない土地活用を実現することが可能です。
そして、治安や買い物環境、交通環境のメリットや生活利便性を活かした多様な活用方法を選び、土地に最適な活用プランを見つけましょう。

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