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土地の「重要伝統的建造物群保存地区」とは?選定の基準も解説

カテゴリ:不動産お役立ち情報

土地の「重要伝統的建造物群保存地区」とは?選定の基準も解説

「重要伝統的建造物群保存地区」とは何か、ご存じない方も多いのではないでしょうか。
これは、地域の歴史的な建物や景観を保護し、次世代へと伝えていくための指定制度です。
この記事では、この保存地区の概要、選定基準、代表的な指定地域について、解説していきます。

重要伝統的建造物群保存地区とは?

冒頭でもご紹介したように、重要伝統的建造物群保存地区は、文化財保護法に基づき、地域の歴史的価値を持つ建造物群とその周辺の環境を保護するための制度です。
この保存地区に指定されると、建物だけでなく街並み全体が保護対象となり、地域の景観と歴史的価値が維持されます。
指定された地区の保存管理は、文化庁と市町村が協力しておこない、文部科学大臣の承認を受けた地区が「重要伝統的建造物群保存地区」として選定されるのです。
この制度は、地域住民が日常生活を送りながら、歴史的環境を保護できることを目的としています。
また、建物外観の大規模な改修や取り壊しには一定の制約がかかる一方、内部の改装は比較的自由におこなえる点が特徴です。
これにより、住民は日常の暮らしを営みつつ、地域の文化遺産を後世に伝えていくことが可能になります。

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重要伝統的建造物群保存地区の選定基準

重要伝統的建造物群保存地区の選定基準には、建物の意匠的価値、歴史的背景、地域の特色が大きな要素となります。
まず、選定される建物や街並みは、その地域特有の歴史的価値や文化を表現している必要があり、保存地区全体がまとまりのある景観を保つことが求められるでしょう。
建物の意匠性や保存状態も重視され、建造物群としての価値が高いと評価されれば、地域の文化的アイデンティティを象徴するものとして保存対象に含まれます。
さらに、保存により地域社会が活性化する可能性があることも考慮され、地域の歴史的、文化的価値の保護と現代社会での活用が両立できるエリアが選ばれます。

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重要伝統的建造物群保存地区に指定された地域の例

日本には、多くの地域が重要伝統的建造物群保存地区として指定されており、観光地としても活用されています。
代表的な例として、岡山県倉敷市の美観地区が挙げられます。
この地区には、江戸時代の白壁の土蔵造りや町屋が立ち並び、訪れる方々に日本の伝統的な街並みを伝えているのです。
また、岐阜県白川村の荻町地区には、合掌造りの家屋が集まり、豪雪地帯ならではの建築様式が見どころです。
さらに、京都市の東山地区も重要な保存地区であり、古都の風情を今に伝える景観が保たれています。
これらの地域は、歴史的建造物が集まるだけでなく、地元住民が主体となって保存活動に取り組んでいる点も特徴です。
観光資源としても重要であり、地域経済への貢献も期待されています。

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重要伝統的建造物群保存地区に指定された地域の例

まとめ

重要伝統的建造物群保存地区は、地域の歴史的価値と景観を保護するための制度です。
選定基準は、地域の特色や建造物の意匠性に基づいており、文部科学大臣の承認を受けることにより選定されます。
代表例としては、倉敷市や白川村が挙げられるでしょう。
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