不動産売却を考えたときに、気になるのはお金の動き方でしょう。
不動産を売ったときに「代金はいつもらえるのか不安…」と感じている方がなかにはいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、不動産会社が売却の仲介をおこない一般顧客に売却したときと、不動産会社が買い取ったときでは、代金の支払われるタイミングに違いがあるのです。
今回は、不動産売却時の代金はいつもらえるのかについて解説します。
不動産売却時の代金はいつもらえる？タイミングは二回！
不動産会社の仲介などによって購入希望者に不動産を売却するケースでは、売買契約を交わした際と不動産の引き渡し時の二回に分けて代金を受け取る流れが一般的です。
通常の流れでは、売買契約が結ばれる際に手付金をもらいます。
手付金の額には明確な決まりはないため、売主と買主の間で話し合って決めるケースもあります。
ただし、不動産売却時の手付金は通常、解約手付として扱われるものです。
たとえば万が一、買主側の都合で売買契約締結後に不動産購入をやめたいという場合、この手付金を放棄し売主に無条件で渡すことで契約は解除されます。
反対に、売主側に何かしらの非があり売買契約を解約するのであれば、受け取った手付金の倍額を買主に返すことによって契約を解除できます。
手付金の額が少ないと簡単に売買契約を解除されてしまうことがあるため、手付金の目安は売買代金の5～10％程度でやり取りされるケースが一般的です。
その後、売主と買主の双方が引き渡しの準備ができた段階で、物件の引き渡しがおこなわれます。
不動産の引き渡し時に、残代決済として売却代金から手付金を差し引いた額を受け取れるという流れです。
不動産会社による買取の代金はいつもらえる？
不動産売却には、不動産会社に不動産を買い取ってもらうという方法があります。
不動産会社が直接不動産を購入するため、手付金のやり取りは必要ありません。
そのため、売買契約を結んだ際に代金を支払う時期や条件などを詳しく打ち合わせし、代金は一括で受け取るケースがほとんどです。
不動産会社によっては数日～1週間程度で代金が支払われるケースもあるため、すぐに現金化できるというメリットがあります。
引っ越し資金を捻出したいときや、すぐにまとまったお金が必要というときは、不動産会社の買取を利用して確実に不動産を売却するという手段もあるのです。
ただし、高い売却価格が付きやすい仲介での不動産取引に比べて、不動産会社が買い取る場合は売却金額が安くなりやすいというデメリットがあります。
そのため、買取で取引した場合の不動産売却価格は、相場の7割程度というケースがほとんどです。
まとめ
不動産売却時の代金をいつもらえるのかは、売却方法が仲介による売却なのか不動産会社の買取なのかによって変わります。
仲介ならば売買契約を結んだ際に手付金として売却代金の5～10％を先にもらい、残りは不動産の引き渡し時に受け取る流れです。
これに対し、買取の場合は手付金のやり取りはなく、売買契約締結時に取り決めた金額を一括で受け取ります。
不動産売却を検討している方は、どちらの方法がご自身に合っているか検討してみてください。
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