不動産を売却するにあたっては、スムーズな取引のために基本的な知識は押さえておきたいところです。
とくに土地鑑定委員会は、不動産の取引には欠かせません。
この記事では、土地鑑定委員会とは何か、委員会がおこなうアンケートとはどのようなものかについて解説します。
不動産の売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
不動産売却に関わる土地鑑定委員会とは
土地鑑定委員会とは、1969年に設置された国土交通省の機関で、地価公示法と不動産の鑑定評価に関わる法律にもとづいて権限を執行します。
不動産売却において、土地は不動産鑑定士によって評価され、価格が決められるのが基本的ですが、その標準的な正常価格を判定して公表するのが土地鑑定委員会の役割です。
毎年1月1日時点での価格が公表され、その価格を算定基準として土地の価格は決定されます。
また、不動産の評価の均衡化や適正化を目的として、相続税や固定資産税の評価額を決める調査を実施するのも、土地鑑定委員会の仕事です。
その調査では、「土地取引状況調査票」という不動産取引に関するアンケートをおこない、その集計をもとに判定しています。
不動産売却に関わる土地鑑定委員会が実施するアンケートとは
土地取引状況調査とは、不動産を取引した際に、買主宛てに送付されるアンケートで、その内容はおもに売買した不動産の取引価格についてです。
ほかに、価格について土地と建物の内訳、私道の面積、取引の事情・利用目的などを記載します。
アンケートの目的は、公示地価や基準地価の判定、不動産取引価格情報の提供やその他公共用地の取得にともなう損失補償額の算出、適正な地価形成に関する調査・研究のための資料としての活用です。
期日内にアンケートを返送しなければ、2週間後にふたたびアンケートが届きますが、義務ではないため、回答しなくても罰則などはありません。
ただ、回答内容は適正な地価の形成につながるので、アンケートにはできる限り答えるのがおすすめです。
アンケートが実施される流れは、まず不動産取引が終了してから買主へアンケートが発送されます。
その後、アンケートを受け取った買主は回答して返送し、それが公表用のデータに加工されます。
アンケート結果は、取引価格情報提供制度で国土交通省のホームページ上で確認することが可能です。
まとめ
以上、不動産を売却するのであれば知っておきたい、土地鑑定委員会とは何か、おこなわれるアンケートとはどのようなものかについてご説明しました。
土地鑑定委員会とは、地価の形成や鑑定評価に関わる、国土交通省の機関です。
土地取引状況調査とよばれるアンケートを実施して、それをもとに適正な地価形成をおこないます。
KYODOハウジングでは、京都市山科区の不動産売買に関するご相談を承っております。
非公開物件情報を知るための会員登録や、不動産売却に関する査定相談は、ぜひ当社までお問い合わせください。
住まいをお探しの方はこちらをクリック↓