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京阪京津線(京阪電気鉄道)の運行状況や路線データについて

京阪京津線(けいしんせん)は京阪電気鉄道が運行する軌道路線で、京都市山科区にある「御陵駅」から滋賀県大津市にある「びわ湖浜大津駅」までの全7駅、7.5kmを結んでいます。

 

今回は京阪京津線についてまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

 

京阪京津線(京阪電気鉄道)の運行状況や路線データについて



京阪京津線の運行状況は?800系と呼ばれる車両の特徴


 

京阪京津線は、大津市のびわ湖浜大津駅と京都市の御陵(みささぎ)駅の約7.5km区間を約16分でつなぐミニ路線。

 

石崎線本線と合わせて「大津線」と呼ばれており、京都と滋賀を結ぶ日常の足として多くの方が利用しています。

 

通過駅は「御陵/京阪山科/四宮/追分/大谷/上栄町/びわ湖浜大津」の7駅で、びわ湖浜大津駅から御陵駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りです。

 

御陵駅は地下駅ですがほかの駅はすべて路面(地上)にあるため、日本で唯一の「路面電車と地下鉄、両方の保安装置を備える鉄道」となっています。

 

路面電車なのですが大谷駅近くには61パーミルの急勾配区間があり、まるで登山鉄道のような雰囲気。

 

京阪京津線は7駅区間中に「路面電車・地下鉄・登山電車」の3つの表情が楽しめる日本で唯一の運航路線なのです。

 

路面電車・地下鉄・登山電車の3つの要素を満たすため特殊車両(800系)を新造しており、1両約2億円と最新鋭車両の約1.4倍のコストを投入。

 

「パンタグラフの高さが変化する/急曲線・急勾配・併用軌道に対応するため台車・主電動機・制御装置を特別に設計、最新鋭機器設置」などの理由でコストが高くなっています。

 

7.5kmのミニ路線ですが投入されている車両は高額で、車両コストは新幹線よりも高いのです。

 


京阪京津線の運航エリアにある地形的な特徴とは?


 

たった7駅しかない京阪京津線ですが、走行エリアごとにさまざまな地形があり表情に富んでいます。

 

・御陵駅は地下にあり路面電車なのに地下鉄のような雰囲気

・大谷駅付近には60パーミルの急勾配があり、この勾配は日本で3番目

・逢坂山トンネル大津側出口は半径45mの急カーブがあり制限速度は時速20キロ、まるで直角に曲がるような急カーブ

 

急カーブに差しかかるとレールに水が自動的に撒かれるのも京津線の大きな特徴です。

 

猛暑のなかレールを冷やす目的ではなく「きしみ音を消すための対処法」で、急カーブの近くに民家のあるエリアはこのような工夫がされています。

 

また大谷駅のホーム自体も40パーミルの勾配があり、ホームに設置されたベンチの脚の長さが「左右8cmも違う」という点も、かなり珍しい光景。

 

路面電車でありながら「地下鉄・登山列車・路面電車」と3つの顔をもつ京阪京津線は、鉄道マニアはもちろん一般の乗客にとってもワクワクする存在なのですね。

 

京阪京津線(京阪電気鉄道)の運行状況や路線データについて



まとめ


 

運行時間約16分、総延長7.5kmのミニ路線、京阪電気鉄道・京津線についてまとめました。

 

たった7.5kmの運行区間ですが、地下にある御陵駅から始まり、急勾配と急カーブの大谷駅、レールへの散水による水煙、大津市内では自動車と並走する迫力ある姿等、さまざまな景色が楽しめる路線です。

 

鉄道ファンだけではなく一般の方も楽しめる要素満載。

 

もし機会があればぜひ乗車し、車窓の景色を楽しんでみてくださいね。

 

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