不動産会社を仲介に、購入希望者に不動産を売却するのではなく、不動産会社に不動産を購入してもらう「買取」。
では、どのような物件が買取に向いているのでしょうか?
売却よりも買取に向いている物件① 築年数が経っている物件
築年数が経つ古い物件、特に1981年5月以前に建築された、旧耐震基準の建物は買い手が付きにくいため、買取が向いています。
また新耐震基準の建物でも、税法上の耐用年数が木造で22年となっているため、木造戸建は20年を超えると建物の価値はないとみなされます。
マンションは鉄筋コンクリート造りの場合、法定耐用年数は70年ほどとかなり長いのですが、配管、特に給水管設備が30年前後で劣化すると言われています。
他の設備も古くなりますし、築年数の経ったマンションは大規模修繕が済んでいないと、やはり外からは見えない配管設備の欠陥に対する不安は残りますよね。
また中古物件を売却すると、契約が済んで引き渡しをした後でも、その時点までで分かっていなかった「見えない部分」の欠陥は、一定期間売主が負うことになります。
この瑕疵担保責任は、買主が業者の場合だと発生しません。
この点からも、古い建物の売却には買取が向いているといえます。
売却よりも買取に向いている物件② 状態が良くない物件
古い物件もそうですが、汚れや臭いなど状態が良くなく、リフォームやクリーニングが相当必要な物件も、なかなか買い手が付きにくいものです。
内覧のときの悪印象が残り、購入に至らない可能性が高いのです。
一方、不動産会社に購入してもらうのであれば、クリーニング後の状態を考えながら査定してもらえますから、仲介より買取の方が向いているといえます。
また敷地が広すぎたり狭すぎたり、特殊な形をしていたり、増改築や特殊な形状をしたりしている建物など、特殊な不動産も買取の方が向いています。
売却よりも買取に向いている物件③ 事故物件
事件や事故、火災が合ったマンションなどは、なかなか売ることが難しいものです。
売るとしても、かなり価格を下げる必要があります。
そのため事故物件は買取が向いている、といえるでしょう。
売却よりも買取に向いている物件④ 早く売りたい場合
仲介は、お任せする不動産会社を見つけた後、さらに買主を探さなければいけません。
広告をうって希望者に内覧をしてもらい、取引完了するまで早くても3か月ほどかかります。
買取は多くの場合、1~2か月で済みます。
早く現金化したい場合、また不動産が遠方にあって行き来する暇がない場合など、早く売りたい場合も買取がおすすめです。
まとめ
じっくり時間をとって売却したい場合は仲介、物件に気になる点があったり、余計な時間をかけたりせず売却したい場合は、買取がおすすめです。
普段の買い物とは桁が異なる不動産の売却ですが、不動産会社の担当と相談の上、ぜひ納得できる売却方法を選択してくださいね。
私たちKYODOハウジングでは、不動産の売却査定を行っております。
不動産の売却を行いたいとお考えの際はぜひ、当社までお気軽にお問い合わせください。