京都市山科区(やましなく)は、京都市を構成する11の行政区の1つです。
京都市の東側にある山科盆地の北部と、周辺の山地を区の範囲としていますが、山科区には歴史あるお寺や神社、伝統文化が多く存在します。
今回は、そんな山科区の歴史あるお寺や神社、そして清水焼(きよみずやき)団地についてご紹介していきます。
京都市山科区の歴史ある伝統文化について:山科区にあるお寺・神社
山科区には多くのお寺や神社が存在しますが、何といっても「毘沙門堂」が有名です。
天台宗の門跡寺院で、天台宗京都五門跡の1つである毘沙門堂は、春の桜、そして秋の紅葉が素晴らしいお寺です。
ご本尊には七福神の1つである毘沙門天が祀られています。
続いて、「勧修寺」です。
こちらは醍醐天皇が母の菩提を弔うために建てた門跡寺院であり、本堂・書院・宸殿など皇室下賜の堂宇が建っています。
庭園は平安時代の面影を伝え、京都市指定の名勝です。
そして、山科区北花山大峰町にある「大乗寺」も有名です。
境内には日蓮の晩年の歌碑や百人一首「源宗干朝臣」「宗千の祖父第五十八代光孝天皇」の歌碑、京都市詩吟連盟の歌碑のほか2基の歌碑が立つなど、文学の寺としても親しまれています。
それぞれのお寺が、四季折々の姿を見せるのはとても感動的であり、特に春の桜と秋の紅葉は見どころでしょう。
京都市山科区の歴史ある伝統文化について:清水焼の郷である清水焼団地
「清水焼団地」は、東山山麓東側の丘陵地に位置し、京焼・清水焼の卸問屋、窯元、作家、陶磁器原材料屋、指物師、人形師、碍子など、「やきもの」に関する業社が軒を連ねる町です。
清水焼は、清水寺に向かう清水坂界隈の窯元で焼かれてきた焼き物で、京都を代表する伝統文化の1つです。
現在では東山区や山科区の清水焼団地、さらには、宇治市の炭山などで生産された焼き物も含めて「清水焼」と呼んでいます。
しかし、高度成長期を迎えた清水・五条坂は、市街地化や観光地化の波のなかで煤煙への懸念なども生じてきて、生産活動に適した環境が失われていきました。
そこで、1965年以降、生産者らは新天地を求めて住居と工房を併せた清水焼団地に移転していったのです。
10月の第3土曜と日曜を含む金・土・日曜日には、年に一度の大陶器市「清水焼の郷まつり」が行われ、2019年は10月18日(金)~20日(日)に開催されます。
100店舗以上のテント、50万点以上の陶器が並べられ、大陶器市の他に、飲食ブースや陶芸体験、京都の特産品の販売など、歴史や伝統文化に触れることができる様々な催しが行われるとのことです。
まとめ
京都市山科区には多くの歴史あるお寺・神社があり、伝統文化としての清水焼も有名です。
我が国の歴史や伝統文化に接することができますので、四季折々の表情を見せる京都市山科区を、1度訪れてみてはいかがでしょうか。
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