不動産を売却する際に、できるだけ早く現金化したいと考える方も少なくないでしょう。
即時買取は、不動産会社が直接物件を購入する方法で、売却までの時間を大幅に短縮できるのが魅力です。
仲介手数料がかからず、手続きもシンプルなため、スムーズな取引を希望する方に適しています。
この記事では、即時買取の基本的な仕組みやメリット・デメリット、どのような方に向いているかを解説します。
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即時買取とはなにかご紹介
不動産の売却を検討されている方は、「即時買取」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
これは、物件を迅速に現金化できる方法として注目されています。
しかし、その具体的な内容やメリット・デメリットについては、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、即時買取とは何か、その特徴や注意点について解説します。
即時買取とは?
即時買取とは、不動産会社が売主から直接物件を買い取る仕組みです。
通常の仲介による売却では、買主を見つけるまでに時間がかかることがありますが、即時買取なら不動産会社が直接買い取るため、短期間での売却が可能となります。
急な転勤や相続などで早急に現金化が必要な場合、この方法は非常に有効です。
さらに、物件の立地や状態にかかわらず、一定の条件を満たせば買い取ってもらえるケースもあります。
ただし、物件の状態や市場の需要によって買取価格が変動するため、事前に確認が必要です。
即時買取の特徴
即時買取の最大の特徴は、そのスピードにあります。
一般的な仲介売却では、査定から契約、引き渡しまでに数ヶ月を要することが珍しくありません。
一方、即時買取では、不動産会社による査定から契約締結までが数日から1週間程度で完了するケースもあります。
これは、買主探しや価格交渉といったプロセスを大幅に省略できるためです。
早めに物件を手放したい方にとって、大きなメリットといえるでしょう。
とくに空き家の固定資産税や管理費を早期に解消したい場合には、短期間での売却が大きく役立ちます。
市場相場よりも安くなることも
即時買取の場合、買取価格は市場相場よりも低めに設定される傾向があります。
不動産会社が買い取った後、再販する際のリスクやリフォームコストなどを考慮しているからです。
一般的には、市場価格の70%から90%ほどが目安とされますが、エリアの需要や築年数によっては、さらに変動する可能性があります。
相場を正しく把握するには、周辺の類似物件の売り出し価格や成約事例の情報を収集することが大切です。
インターネットの不動産情報サイトや公的機関が公開している取引事例も参考になります。
高い利便性と引き換えに、売却価格が下がるリスクがある点に注意しましょう。
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即時買取のメリット・デメリットについて
不動産の売却方法として魅力的な即時買取ですが、当然ながらメリットとデメリットが存在します。
ここでは、具体的なメリットや注意点、さらに仲介手数料や市場相場との関係を解説します。
デメリット
即時買取を利用する際、最も大きいデメリットとして挙げられるのが売却価格の低下です。
これは、不動産会社が再販時のリスクを織り込むためであり、築年数が古い物件や需要が低いエリアなどでは、提示価格がさらに下がる場合もあります。
また、売却を急ぐあまり適正価格を得られないリスクもあるため、本当に早期の現金化が必要かどうかを見極めることが重要です。
くわえて、即時買取では内覧や広告活動を十分におこなわない場合が多いため、物件の魅力をアピールして高値を狙う機会が少ない点も留意しましょう。
仲介手数料
一方で、即時買取のメリットの一つが仲介手数料の不要という点です。
通常の仲介売却では、不動産会社に仲介手数料を支払う必要があります。
たとえば、売却価格が3,000万円の場合、法律で定められた上限手数料は「(3,000万円×3%+6万円)+消費税」となり、100万円を超えるケースもあります。
即時買取では不動産会社が買主となるため、この手数料がかからず、取引費用を抑えられるでしょう。
ただし、買取価格自体が仲介売却より低くなる場合が多いため、仲介手数料の節約分と実際の売却価格との差を比較する必要があります。
市場相場を把握しておく
即時買取の提示価格が適正かどうかを判断するためには、物件の市場相場を把握することが欠かせません。
近隣の類似物件の売り出し価格や成約事例をチェックしておくと、相場との乖離を確認しやすくなります。
極端に高い価格を提示する業者には注意が必要で、後々の契約段階で条件が変わる可能性も否定できません。
安心して取引を進めるためにも、複数の業者に査定を依頼し、価格や契約条件を比較検討することが望ましいでしょう。
また、相場より安い金額でも早期売却を優先したいのか、高値売却を目指すのか、売主の事情や意向を明確にしておくと判断しやすくなります。
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即時買取に向いている方の特徴について
不動産を売却する理由や状況は人それぞれですが、中でも即時買取がとくに適しているケースがあります。
ここでは、早期の現金化が必要な方や、ライフイベントに伴う売却など、具体的な例を挙げながら解説します。
急いで売却したい方
即時買取の最大の魅力は、何といっても売却までのスピードです。
仲介売却と比較して、買主探しや価格交渉にかける時間を大幅に省略できるため、最短で数日から1週間程度で契約が成立します。
急な転勤や海外赴任が決まった場合、あるいは相続や離婚などで早めに財産分与をおこないたい場合などには、大きなメリットとなるでしょう。
とくに管理が行き届かない空き家などでは、維持費やトラブルリスクを減らすためにも早期売却が求められることがあります。
転職に伴う収入の変化がある方
転職に伴う収入の変化や勤務地の移動は、不動産売却を検討する大きな契機となります。
収入が減少して住宅ローンの返済が困難になるケースや、新たな勤務地が遠方で通勤が難しい場合など、住み替えの必要性が高まるでしょう。
即時買取を利用すれば、売却完了までの期間を大幅に短縮でき、新しい住まいの確保や資金の準備をスムーズにおこなえます。
とくに新しい職場での生活に集中したい時期には、早期売却による安心感は大きいといえます。
離婚による財産分与
離婚は、財産分与や生活環境の大きな変化に伴い、不動産の処分を急ぐケースが少なくありません。
共同名義の住宅をどのように扱うか、円満に話し合いが成立しない場合など、時間的制約が厳しくなることもあります。
即時買取を選択することで、売却額を早めに確定させ、両者が納得したうえで財産分与を進められる可能性が高まります。
感情的なトラブルを最小限に抑えるためにも、早期の現金化によって話し合いを円滑に進めることができるでしょう。
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まとめ
即時買取は、物件を迅速に売却して現金化したい場合に有効な手段です。
仲介手数料が不要で手続きもシンプルですが、一般的に買取価格は市場相場よりも低くなりやすいため、最終的な手取り額が少なくなる可能性があります。
急な転勤や離婚など、時間的制約がある場合にとっては大きなメリットがありますが、一方で多少時間がかかっても高値で売却したい方には向いていないでしょう。
不動産の売却を検討する際には、売却の目的や優先順位をしっかりと見極め、即時買取と仲介売却の両面で検討することが大切です。
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KYODOハウジング メディア 担当ライター
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