リースバックは、自宅を売却しつつそのまま住み続けることができる注目の仕組みです。
成功させるためには、売却価格や家賃相場を正確に把握しておくことが欠かせません。
とくに、家賃を抑える方法を知ることで、負担を軽減しながら安心して利用できます。
この記事では、リースバックの買取価格や家賃相場、そして家賃を抑えるポイントについて解説します。
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リースバックしたときの買取価格の相場について
リースバックを利用する際、買取価格の相場は多くの方にとって重要な関心事です。
住宅ローンの返済が困難な場合、リースバックは自宅に住み続けながら資金を得る手段として注目されています。
この章では、リースバック時の買取価格の相場について、利回りと築年数の観点から詳しく解説します。
利回り
リースバックにおける買取価格は、投資家や不動産会社が期待する利回りによって大きく影響を受けます。
一般的に、リースバック物件の年間家賃は買取価格の7%から13%程度の利回りを基準に設定されるため、通常の賃貸よりも高めの水準になる傾向があります。
また、リースバックの買取価格は市場価格の70%から80%程度となることが多く、投資回収期間や将来的な家賃収入が考慮されて設定されることが一般的です。
物件の立地や需要の高さ、リスクの大小によって利回りは変動し、結果的に買取価格や家賃の設定に影響を及ぼします。
オーナーチェンジ後のリスクを、どの程度許容できるかによって投資家の要求利回りは変動するため、同じエリアや類似条件の物件でも、結果的に買取価格が異なることがあります。
築年数が新しい物件でも、近隣に将来的な再開発計画がある場合には、環境変化のリスクが利回りに影響を及ぼすことも考えられるでしょう。
築年数
物件の築年数も、リースバックの買取価格に影響を与える要素です。
築年数が浅い物件は市場評価が高い一方で、将来的な価値下落リスクも考慮される場合があります。
築年数が古い物件はすでに価値が下がっている分、これ以上の大きな下落リスクが小さいと判断され、高めの買取価格が提示されることもあります。
また、築年数が古い物件は建物の減価償却が進んでいるため、固定資産税評価額が下がり税負担が軽減される場合がありますが、老朽化が進んで修繕費が増えるリスクもあるため、査定の際は総合的な判断が必要です。
また、耐震性能や断熱性能などの住宅機能も、築年数だけでは測れない重要な評価ポイントです。
最近のリノベーションやリフォーム歴がある場合は、見た目が古くても一定の高評価につながることもあります。
こうした設備面や施工履歴は、査定で細かく確認されるため、事前に資料を用意しておくとスムーズに話が進むでしょう。
以上のように、リースバックの買取価格は利回りや築年数などのさまざまな要因を踏まえて決定されます。
住宅ローンの返済に困っている状況でリースバックを検討する場合は、契約条件も併せて慎重に確認することが大切です。
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利回りから考えるリースバックの家賃相場
リースバックの家賃相場は、一般的な賃貸物件と比べて高めに設定されることがあります。
これは、物件の買取価格や期待利回りなど、特有の要因が関係しているためです。
実際、同じエリアでも築年数や建物構造の違いによって期待利回りにばらつきが生じることがあります。
利回りは投資家にとっての利益率を意味するため、安全面やメンテナンスのしやすさも考慮したうえで数値が設定されるのです。
利回り
リースバックの家賃は、主に買取価格と期待利回りによって決定されます。
期待利回りが高いほど家賃も高くなる仕組みで、一般的に7%から13%ほどの幅が設定されることが多いです。
立地や物件の状態、市場の需給状況により利回りの設定は変わるため、なるべく抑えられる条件を探すことも重要です。
たとえば、駅から徒歩圏内で利便性の高い立地は、安定した需要が見込めるため利回りがやや低めに設定されがちです。
一方で、駅から遠いが広い敷地面積がある物件などは、入居者のニーズが限定的でリスクが高いため、利回りが高めに設定されることもあります。
理由
リースバックの家賃が高いと感じられる大きな理由は、周辺の賃貸相場とは直接結びついていないことと、投資家が負うリスクを考慮した利回り設定にあります。
買取価格が低めでも、投資家が高い利回りを求める場合には、家賃が割高になる傾向があります。
また、管理や維持にかかるコスト、物件価値の下落リスクなども上乗せされるため、結果として一般の賃貸よりも家賃が高くなる場合が多いです。
こうした仕組みを十分理解したうえで、会社ごとの条件を比較検討することが大切です。
とくに、リースバック会社ごとのリスク許容度や資金調達方法も家賃水準に影響するため、同一エリアでも家賃見積もりに差が出やすくなります。
自社で物件を保有する会社は、中間マージンを削減できる分、家賃を多少下げる余地が生まれることもあるでしょう。
ただし、賃貸借契約の内容や解約条件なども各社で異なるため、家賃だけで判断せず、契約後に発生しうる費用や手続きについても確認が欠かせません。
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リースバックしたときの家賃を抑える方法
リースバックを利用する場合、家賃負担を軽減できる方法を知っておくことは、長期的な生活設計において大変重要です。
ここでは、「交渉」と「買取価格」という2つの視点から、家賃を抑えるポイントを解説します。
交渉
リースバックの家賃は、不動産会社との交渉で調整できる場合があります。
契約前に物件の立地や周辺の賃貸相場、物件状態などを調べ、客観的なデータを示すことで、家賃引き下げを提案しやすくなります。
また、長期間にわたって入居を続けることや、物件の維持管理に協力する姿勢を示すことで、信頼度が高まって家賃を抑えられる可能性があります。
その際、交渉時には過去の契約事例や相場の推移など、具体的なデータを提示すると説得力が増します。
たとえば、近隣エリアで同様にリースバックを利用している方の家賃相場をリサーチし、自分の物件と条件を比べながら根拠を示すのが有効です。
また、将来的な家賃の見直しに関する取り決めを事前に確認しておくと、長期的に安心して住み続けられます。
定期的な家賃改定のルールがある場合、その基準や上限を契約書に明記してもらうことで、急な家賃アップを避けられる可能性が高まります。
買取価格
リースバックの家賃は、買取価格と密接に結びついています。
家賃は買取価格の一定割合によって算出されるため、高い買取価格を設定すると相応に家賃も上がります。
一方で、買取価格を低めに設定すれば家賃を抑えられる可能性がある反面、手元に残る資金も少なくなる点に注意しなければなりません。
現在の資金需要と、将来的な家賃負担のバランスを考え、買取価格を適切な水準に設定することが大切です。
加えて、査定時にはリフォームや修繕をおこなったタイミングを正確に伝えることで、買取価格の上乗せが期待できる場合もあります。
とくに、水回りや屋根、外壁などの大掛かりな修繕履歴は評価のポイントになりやすいです。
ただし、借り手側としては初期費用を回収しなければならない投資家の事情から、家賃に反映される可能性がある点も理解しておきましょう。
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まとめ
リースバックでは、利回りや築年数などの要素から買取価格が決まり、その影響で家賃も変動します。
家賃相場が高めに感じられることがありますが、交渉や買取価格の調整などで負担を抑えられる可能性があります。
必要に応じて交渉をおこないながら、無理のない家賃設定を目指して慎重に判断してください。
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